「福祉先進国に学ぶ、これからの福祉」の講演を聞いて。  1999・11・09

 
ここ数年、福祉という言葉を毎日のように目にしたり耳にします。
今回のお話は、自分の中で散らかっていた色々な情報を、すっきりとまとめて
くれるものでした。

 お話は高齢者福祉に的がしぼられていて、おそらく1つ1つは基本的な事で
あろうと思います。
《ヨーロッパの福祉≫

       ・誰しもが同等の生活を送る権利を持つ。(高齢者であっても、障害
        をもっていても)
       ・共生社会をつくるのは、社会の責任。
 《アメリカの福祉≫
       ・自分の健康は自分で責任を持つ。
       ・自分のまわりにいる弱者には、積極的に手をさしのべ協力する。
                           
   そして、両者に共通の考え方は、高齢者を寝たきりにさせない福祉を実行している
   という事でした。(積極的なリハビリ、レンタルの電動車椅子を常備している
   商店街の普及、介護機器の開発等)
 《日本の福祉≫
       ・ヨーロッパに対して30年おくれている。
       ・現状は、施設、役所頼みの依存型。
       ・ヨーロッパ型福祉を理想に、寝たきり介護から、寝込ませない介護への
        転換をはかろうとしている。
                                
 住宅にかかわる仕事にたずさわっている以上、高齢者が安心して住める住まいへの
取り組みは、欠かせないものになってきています。
寝たきりになったり、車椅子が必要になったときのことを考えた家づくり、という考え方に、
けして寝たきりさせない家づくり、という発想を加える必要性を、強く感じました。

 よく言われていることですが、家の中の段差をなくす、家の中の温度差を少なくする、
階段の勾配をゆるやかにする、手すりを付ける、階段に足元灯を付ける、等々。

 実際、昨年お付き合いさせていただいた60代のご夫婦が、増改築部分の床の
段差を取り払い、LDKはじめ、トイレ、脱衣室に床暖房を採用されたところ、
今まで以上に活動的になった、とおっしゃっていたことを思い出しました。

寝たきりにさせない工夫が、これからの元気な社会を作るキーワードだと思いました。